廃材となったダンボールを魔法のようにコラージュ作品へ昇華させる沖縄を拠点とするアーティスト
1976年沖縄県生まれ
海と山に囲まれた自然豊かな環境の中、日本とアメリカの漫画やポップアートの影響を強く受け育つ。幼い頃より造形作業に長け、高校では油絵を専攻。ピーター・ブレイク、ロイ・リキテンシュタイン、そしてアンディ・ウォーフォルらに強く影響を受ける。 大学時代には広く絵画を勉強しようと、日本画とシルクスクリーンを学ぶ。卒業後は東京とNYに住みイラストレーター、画家として制作活動を行うが、 同時に環境問題にも興味を抱くようになり、絵の具を使うことに疑問を覚えるようになる。2005年沖縄に戻る。
2006年より、県内で一番大きな市場近くにアトリエを構え、新たな境地で制作を始める。日本の南の小さな沖縄という島に、アメリカや南米、中国、フィリピン、タイ、南アフリカ、そしてヨーロッパなど世界中から肉や酒などの食料品、そして日常生活品が届いていることに気付き、世界と繋がっているのを認識し「流通」と「消費」の影響、そしてゴミになるまでのシステムを知ることになった。好んで廃材を使って製作していたこともあり、毎日山のように捨てられるダンボールを使って何か出来ないかと試行錯誤を行う。
2009年のある日、雨に濡れたダンボールの端を見ると層になっていた紙が剥がれていることに気づき、その後ダンボールを水に浸けて糊を溶かし一枚一枚に剥がすことが可能なのを発見する。以降その紙を使ってドローイングなどを行うが、ノートや封筒などのステーショナ リーを作ることを思い付く。製法を「SIMPLE PAPER MADE」と名付け、広く伝えようと決め、2011年にデザインステショナリーブランド「rubodan」を立ち上げ、商品販売を行う。また、沖縄を拠点に東京やサモア、タイ、フィリピン、インドネシアなどアジアの国々でも製法を広めるためのワークショップや商品開発に関わる。
2014年よりダンボールの表面のプリントされたロゴやカラーを色紙として使用し、[ POP COLLAGE ] と名付けたコラージュ制作を行う。ダンボールに入れられて、移動して届いた商品をモチーフに制作を行う。ダンボールは全て破棄されたのを使用し、製作時に出たゴミもリサイクル可能なので、環境にも配慮した制作が行われている。
Exhibition
WEAR ASTERISK(香港)
The Workshop London(ロンドン)
BEAMS JAPAN B GALLERY(東京)
D&DEPAERTMENT OKINAWA(沖縄)
Styles(東京)