ストリートカルチャーから美術史を塗り替えたアーティスト
1974年、ニュージャージー生まれ。1990年代初頭にNYへ移ったあと、グラフィティ活動をはじめる。バスの待合所や公衆電話ボックスに設置されたビルボード広告に両目が「XX」になったキャラクターをゲリラ的にペイントしたストリートアートは探され盗まれるほどの人気となる。
日本のストリートカルチャーにも深く関わりもち、1999年、日本のアパレルブランド「HECTIC」と「Bounty Hunter 」によって「COMPANION」というタイトルの立体作品を初リリース。その後、「COMPANION」はフィギュアだけでなく、巨大なスカルプチャー作品として世界中に展示される。
アート・トイの成功によりファッション業界で注目を集め、「A BATHING APE BAPE」「NIKE」「COMME des GARÇONS」「SUPREME」「UNIQLO」「Dior」といった人気ブランドとコラボレーションを展開。UNIQLOとのコラボTシャツでは、オンライン販売が即完売し確保できなかった人たちが店頭に押し寄せ暴動になるなどカルト的な人気を誇る。
2010年代後半からアート界から注目を集め、マーケットで急激に価格が高騰しはじめた。2019年4月、Sotheby’s香港で開催されたオークションでは、予想価格の約20倍である約16億4700万円(115,966,000 HKD )で落札するなど、その価値は年々上昇している。
昨今、キース・ヘリングのようなグラフィティ・シーンや、アンディ・ウォーホルのようなポップ・アーティストと同じ文脈として語られ、KAWSのペインティングやドローイングまたスカルプチャーが、様々な美術館やアートギャラリーで展示され、世界的にその名が知られている。
Exhibition
Galerie Perrotin(パリ)、フォートワース現代美術館(テキサス)
アルドリッチ現代美術館(リッジフィールド)、The Rosenblum Collection(パリ)
オハイオ現代美術館(オハイオ)、ハイ美術館(アトランタ)
余徳耀美術館(上海)、ヨークシャー彫刻公園(ヨークシャー) etc..